耐え続けます!
- 2020.3.21
- うんちく・小ネタ
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新型コロナウイルスの影響で、自粛要請化にある繁華街。そこにある当店は、もちろんお客様がゼロではないものの、3月は通常ですと、送迎会の団体様のご利用が1年で一番ある時ですので、売り上げは今日現在で、前年の約半分になってしまいました。
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こんにちは、イオマンテの舟崎です。
こんなに大変なことになるなんて、予想以上に最悪な状況です。。
【今回は真面目な話です。行政の偉い人とか、経済界の人とか向けです。なんとなく自分は偉くない人という方は、読まなくてもOKです(笑)】
今回のウイルスに関して、それがどれほど恐ろしいのもなのか?または、実際にはただの風邪程度のものなのか?は、僕にはまったく見当もつかないですし、世界で今初めて流行しているものなので、地球上の誰もエビデンスをもって、「これだ!」という回答はできないのでしょう。
ただ、様々な情報媒体のニュースや情報をみていて、
現状の政府の方針であろう、『医療崩壊を起こさせないため、感染のピークを後ろに持っていき、想定される最悪の状況を回避するために様々な行動を自粛させる。』というのは、理解しています。
特にこの『医療崩壊』という部分は、感覚的に理解できるんです。
「命がかかっている」という部分では全く異なるのですが、我々飲食店やホテルなどの観光業も、キャパが”何席”とか”何部屋”とか、数に限りがある商売です。
病院に病床数があるのと同じです。
もっというと「医療機器」(僕らならオーブンとかコンロの数かな?)や、医者や看護師(シェフやホールスタッフ)も、すぐに増員なんて不可能ですし、消耗品や薬も(食材)も、日本中で取り合いになるので大変でしょう。
僕たち飲食店も、よく体験します。医療崩壊ならぬ『ホスピタリティー崩壊』(←今勝手に造語しました。)
崩壊現象 レベル1
特にGWとか、連休が続くタイミング、あとは年末の忘年会シーズンとかに、毎年その危機はやってくるのです。
まず、毎日満席になります。受け入れるお客様の人数より、お断りする人数が多い日だってあります。電話口で「あっそ!ガチャ!」ってキレらることもあります。
そしてこういう街中の人が繁華街に出歩く季節になると、かならずといっていいほど『釧路っていい店少ないよね。どこもいっぱい!』という声を聴きます。
いえいえ、それはその瞬間だけで、普段はけっこうガラガラです・・・
崩壊現象 レベル2
毎日満席で100%の力を使い続けていると、
スタッフの体力、精神力が追い込まれます。いつもはミスが起きないところで、小さなミスが発生します。
いつもは、一人ひとり丁寧に接客できているスタッフですら、いつのまにかお客様を1人中の1人としてではなく、何十人のうちの1人として、対応してしまうようになります。
GWなどは、旅行中の行程でお疲れのお客さまや、小さな子連れのお客様など、それぞれの事情で、『食事を早く済ませたいテーブル。』『静かに食事を楽しみたいテーブル』などが混在し、疲労からか、すこしイライラしているお客様も多いシーズンでもあります。
そして残念なのですが、おもてなしをするこちら側も、細かなところに気が付かなくなってしまっています。
崩壊現象 レベル3
双方のイライラがぶつかります。
お客様A『おい!料理まだか!』
ホールスタッフ『すいません!確認してきます!』
ホールスタッフ『シェフ!○○のお客様急いでいるそうです!』
シェフ『はぁ!見てわかんねーのか!! その客だけ急げるわけねーだろ!』
お客様B『すいません。子供が眠そうなので、すこし料理急いでもらえますか?』
ホールスタッフ『えーっと。あのぉ。・・・わかりました。』(でも、キッチンのあの様子じゃ。急いでなんて言ったら怒られるし・・・)
お客様A『おい!どうなってるんだ!何分待たせるんだ!』
ホールスタッフ『あの、えーっと、できるだけ急いでます・・・』
お客様A『もういい!責任者呼んで来い!』
ホールスタッフ『シェフ。すいません!責任者出せって。。。(涙)』
シェフ『馬鹿かお前!俺出て行ったら、全部料理止まるぞ!おまえは何のためにいるんだ!』
お客様C『ちょっと!あの叫んでる隣の客、うるさいんですけど!どうにかして!!』
お客様B『すいません。子供がもう限界で、料理はもういいので帰ります。お会計急いでください!』
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ホールスタッフ『もう。死のう。。。』
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イオマンテではここまでのことは起きないのですが、それでもこういう崩壊の危機感はいつも持っています。
(話は戻して)
来店で来たお客様も、満席で断られたお客様も、そして私たちも、全員が不幸となります。
それでも飲食店なら、ネットの書き込みで酷評食らって、しばらく売り上げが落ちる程度で済むかもしれません(←まあこれでも死活問題ですけど)
ただし、医療現場はネットの書き込みじゃすまないですね。
同じ人間がやることなんです。医療現場の人だからって、神様やマシンのように高速で治療や検査をこなせるわけではないのでしょう。
結果、本来なら治療できる人ですら、治せなくて死んでしまうってことなのかな。
僕らでいう所の『本来ならもっと美味しいもの作れたのに』『普段なら、もっといい接客できるのに』っていうやつです。
この悔しい思いは、僕も何度もしているので、痛いほどわかります。
だから、『医療崩壊を起こさせないため、感染のピークを後ろに持っていき、想定される最悪の状況を回避するために様々な行動を自粛させる。』という現状を理解して、いまは自粛するということを間違いだとは思いません。
こちらもギリギリまで耐えます。
ですので、これをお読みになっている、偉い方々にお願いです。
現在はどういうわけか、意見の対立軸が『自粛or経済活動』=『命orお金』という議論のように見えます。
ぼくはこれが、まったくのナンセンスであって
本当は『自粛or経済活動』=『明日危険な命or半年後危険な命』と思っています。
『命と命』なんです。
どっちが大事か? どっちもです。
ですので、まずは明日危険にさらされる命のために、僕たちは耐え続けています。
まず、目の前の明日の命を救ったら、
次は、「半年後精神的に追い込まれて危険になる僕らの命」を、今度はしっかり救ってください。
無利子の融資とか、そんなんじゃただの延命処置でしかありません。6月に倒産するのが、来年の2月くらいに伸びる程度です。
ちゃんと救ってください。よろしくお願いします。
==釧路はついでに===
さらにいうと
今回は送迎会シーズンで売り上げ激減のほかに、「観光客ほぼゼロ」という被害も大きいです。
釧路市は2016年から日本で3ヵ所選定された『観光立国ショーケース指定都市』として、官民挙げて観光客の誘致を目指し、発表されている観光客数も年々増加しておりました。
なので私たちのような、地元食材と地域文化を特色とした飲食店やホテル、観光バスなどなど関連業態は、当たり前に観光客向けの商品造成にベクトルが向いていたはずです。
いま、その梯子が外されました。
おそらく国内観光客はあと数か月、海外客はもう予想もできません。
僕らはそんなに長くはもちません。
ウイルス騒動は1年もすれば落ち着き、また来年は観光客が来るかもしれません。
でも、我々はいないでしょう。
生存できたとしても、経営者として事業のリスクヘッジするうえで今回の件はインパクトがあります。「観光事業=リスク高」となります。
今後数か月待っても、政府が行う経済対策の全国と同じレベルでの支援策で終わるとするならば、
残念ながら「観光立国ショーケース」名ばかり。
また、昔のように世界の観光客を受け入れられない街になるでしょう。
私どもは現場を支えるので精一杯です。
最後まで読んでいただいた、偉い人。お願いします。
お願いしますね。それまで、耐え続けますから。。。
投稿日 / 2020年3月21日 16:41:55
意外と知らない北海道弁
- 2020.1.31
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こんにちは、Iomanteの記事を更新している上山です。
自分は今月、九州で行われた全国大会の際に各地方地域の人と話した時にそれぞれの地域にどんな方言があるのだろうかと思い調べてみました。
普段日常的に使っているので、え、これって方言だったの?というものが以外とあることに驚きました。
その中から6個ほど北海道の方言を紹介しようと思います。
1. あおたん
よくケガをした際にでる「青いあざ」を北海道では「あおたん」と言ったりします。
昔からよく使われていたりします。
2. 書かさる / 押ささる 「~さる」
ペンを使っているときに、このペン書かさんない「書けない」などに使われます。
3. かっちゃく
例えば、かゆいところやかさぶたなどの部分をひっかくことを言います。
4. 手袋をはく
これは西日本、東日本などでは表現が違いますが主に「手袋をはめる」、「手袋をする」といい、「手袋をはく」の表現は北海道のみとなります
5. めんこい
これは意外と北海道以外でも聞きますが、「かわいい」という意味、この猫めんこくない?や、めんこいでしょ!などという使い方がされる
6. なげる「ごみをなげる」
これも以外と有名な北海道の方言です、「ごみを捨てる」という意味で、北海道では捨てることを投げると言ったりします。
以上たくさんある中の北海道の方言6個を選んでみました。
他にも方言がたくさんあるため調べてみるのも楽しいかもしれません。
投稿日 / 2020年1月31日 23:32:18
