冬を越した人参
- 2015.4.24
- 食材 食育 食生活
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きょうはすこし温かい釧路。(といっても13、14℃くらいですけどね(笑))
この仕事をしていると、『体力ありますね?』とか、『からだ丈夫なんですね?』なんて頻繁に言われます。
たしかに、朝から晩まで仕事していますし、忙しい日なら10時間以上まったく休憩もせずに立ちっぱなしなんてことも良くあります。 自分のお店を構えている料理人であれば、たぶん毎日14時間くらいは仕事しているだろうし、定休日だって仕込みやらなんやらで、たしかに「完全OFF」って日は年に2,3日でしょうか。
たまに、イベントなんかで社外の人と一緒に仕事をしていると、ついつい自分のペースで仕事をやり続け、ふと気付くと周りの皆さんが“ぐったり”なんてことがよくあります。
でも、僕は体育会系ではないし、ふだんから鍛えているわけでもない、実際にお会いした人は知っていると思うが、料理人としては華奢なほうだろう(笑)
じゃあ、なぜこんなに働けるのか?
『たぶん食べ物だな。』っていつも思います。僕たちの体は食べ物で出来ていますから。
今日は人参を焼きました。オーブンで2時間ほどじっくり焼き上げた、釧路産の「越冬人参」
この「焼人参」をメイン料理の付け合わせに添えると、人参だと気付かずに召し上がる人がいるくらい美味しく、主役級の存在感になります。(会話に夢中になっている人は、肉だと思って食べているぐらいです(笑))
冬を越えた野菜は、甘いだけではなく、味に力強さを感じます。
こういう野菜は、肉料理以上に、パワーが出てきます。しかもヘルシー。
この季節、青々とした春野菜も美味しいのですが、じつはその陰で、こんなに力強い野菜も「第2の旬」を迎えていることは知られていません。もったいない!