勤務中の私語について考える
- 2016.6.17
- その他のお話
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今日の釧路は大雨。
日常の移動のほとんどが自家用車で、しかもほぼ“ドア・ツー・ドア”なので、傘を持ち歩いた記憶がここ数年ないのに、久しぶりにコンビニでビニール傘を買ったシェフの舟崎です。
いやー、ひどい雨ですね。
数年前に大雨で店舗1階が床上浸水した時のことを思い出します。
関東方面なんかは渇水状態で水不足なので、北海道ではなくそっちの方で降ってくれればなんて思うのですが、うまくはいきませんね。
それで、さっきコンビニで傘を買っていたら、店員さん同士で大声で笑いながらずっと話していたんですよ。
仕事はちゃんとやっていたのですけど、
なんだろ。。。とても店内に居にくい空気といいますでしょうか。すごいアウェー感につぶされながら、買い物をしておりました。
店員さん同士の会話って、判断が難しいですよね?
スタッフ同士がギスギスした雰囲気のお店も良くないですし、
会話ができなければ業務上の連携もしにくいでしょう。
でも、やっぱりお客様の立場に立ってみると、店員さん同士の私語(内容によっては業務連絡でさえ)が聞こえてくるのは心地の良いものではないですよね。
僕なんか、かなりネガティブな人間なんで(笑)、レストランなんかでも、店員さんが僕の方を見て会話していると、こんな風な会話しているんじゃないかって不安になるんです。
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店員A子「ねぇ、あの人の格好見て。服、チョーダサくない。」
店員B子「ていうより、さっきオーダーとった時、オヤジ臭してて、私はあの客、無理。」
A子「えーヤダー!」
B子「ねーちょっと、グラスにワイン入れるふりして、あんた臭い嗅いできなよ(笑」
そして僕の方にきて、こわばった笑顔でワインを注ぐ、Aさん。
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もう、僕は気が気じゃないんです。
身動きもせず、息も止めて、ありがとうの一言も言えないんです。
でも実際はA子さんが新人研修中で、仲の良い教育係B子さんと、こうやり取りしていたのかもしれない。
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A子「あの黒い服のお客様、グラスが空です。どうしましょう?」
B子「あ、うん。よく気づいたね。では、A子が注いできてください。」
A子「えー、まだ上手に注げません。どうしよう!」
B子「何事も経験よ。ワインは香りも重要だからね。頑張って(笑」
そして僕の方に来て、こわばった笑顔でワインを注ぐ、Aさん
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本当は、ちゃんと仕事の会話をしているだけでも、表情や声のトーンから緊張感が抜けてしまうと、お客様には誤解をされてしまいがちです。
誤解をあたえる行動は、お客様を不安にさせてしまいます。
『不安が、不満になり、そしてクレームになる』
最近、残念ながら様々な業態のお店で目に付くようになりました。店員さんの私語。
(人手不足が深刻化している業界では、上司も厳しい指導ができなくなっている現状もあるのでしょう)
スタッフ同士のコミュニケーションが円滑になる事は非常に大切ですが、それと同じくらい、いやそれ以上にお客様とのコミュニケーションも大切です。
釧路市は今まで以上に、地域外からのお客様を受け入れることが、ますます増えていくことでしょう。ぜひもう一度襟を正して、窓口、販売、接客業務に向き合っていってほしいなと、切に思います。
と、偉そうにいっている僕のお店も、若いスタッフが増えました。
僕自身も彼女たちと歳が離れているので、コミュニケーションを必死にとろうと(笑)、仕事中にできるだけ話しかけるようにしています。
それらがお客様から見たら、“ただの私語”に見えないように、自分自身も気をつけようと感じた今日この頃でした。
『人の振り見てわがふり直せ』 ですね。